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製作の概要(1) [製作]

人形の体は軽量粘土(ハーティクレイ)、服は和紙を材料として用いています。
20080827-01.jpg
今日は、体の部分の製作について、概要を述べてみます。

 フィギュア製作のプロの方々が紹介している作り方を見ると、最初に全身の骨格を作って、おおまかに肉を盛って、削りだして仕上げるのが一般的であるようです。精度を出すには切削が良いですから、原型を作るには適した方法です。一度だけまねてみたことがありますが、削る作業が性に合わなくて挫折しました。
 指やへらで形を整えて、一発で仕上げる方法をとりますと、乾燥して硬化する粘土(軽量粘土や紙粘土)では時間との勝負になります。加熱硬化する粘土(スカルピーなど)は時間の制限は無くなるものの、硬化する前に意図しない変形が生じることが問題です(これは軽量粘土と共通の問題)。
 「困難は分割せよ」と誰が言ったか忘れましたが、体のパーツを細かく分けて組み立てる方法をとってみました。
これは、足の部分。
20080827-02.jpg
ちょっとえぐいですが、これは指(ちなみに背景の格子1マスが1cm)。細い棒を作って乾燥させてから、適当な長さに切って、指先は特殊な砥石(リューター)で丸めて、関節部分は少し切り取ってから曲げて接着する。
20080827-03.jpg
全体として、こんな感じで部品を作っていきます。
20080827-04.jpg
下記のパーツを別々に作ります。絵には描いてないけど、髪も別。組み立てるときは、赤い線の部分に針金を入れて補強します。
20080827-05.png

一番上の完成品の写真では、1本の指を4つのパーツ(指先は1mmぐらいの半球)に分けてましたが、さすがに仕上がりがみっともないので、方法を改めました。あと、目は手書きするのは最初から放棄して、4mmのビーズを埋め込むことにしました。

 分割するなら、別に軽量粘土じゃなくても良いのですが、これは単に「さわり心地がよくて、手につかないから」という軟弱な理由です。水性塗料(アクリル絵具)の、のりが良いというのは、もう少し積極的な理由になります。趣味の世界ですから、なるべく快適に作業できるようにというのは重要だと思いますし、長続きするコツであると考えています。
 一方で、軽量粘土はヤスリをかけると肌が荒れるという欠点があります。あとは、組み立てて継ぎ目に粘土を盛り上げても、食いつきがやや弱いこと(削るとはがれたりする)。部分的に、硬質の粘土(というかペースト)を塗って、なんとかごまかすことにしました。

 技術が未熟な段階で製作紹介というのも妙な話ですが、日記と割り切っていただけると幸いです。
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