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製作の概要(2) [製作]

和紙人形というのをご存知でしょうか?私も実物は見たことはありませんが、プロの作品は写真で見ても和服の質感をうまく表現しています。面白い技法があるということを記憶に留めておりました。今回、人形の製作を思い立ったときには、まず東方のキャラクターをモチーフにしようというのが先にありました。最初は、紙粘土か何かで体を作って、フェルトか何かで服を作ってという発想でしたが、フェルトだと仕上がり10数cmの人形ではゴワゴワした感じになりそうで、どうもイメージと合いません。そこで思い出したのが、和紙という素材です。
店を周って何種類かの紙を買いそろえ、最初に作ってみたのがこれ(実際は別の試作品があったけど、それは写真が残っていない)。
20080908-00.jpg
いわゆるZUN帽といわれるものです。自分的にはだいたいイメージどおりでした。この帽子さえそれっぽく作れれば、あとは何とでもなる、といったところが始まりでした。ちなみに、これは円形に切り抜いて、周りを絞って、リボン(紙の帯)でゆわえて、中から綿を少し詰めて形を整えてできあがり。

服はこんな感じで作っていきます。これはチルノのスカート。
20080908-01.jpg
新撰組風の柄は手書きできっちりと出すのは無理(というか和紙にアクリル水彩で色塗ったら、にじんでしまう)なので、貼り合わせて作りました。

白い部分は、後ろが透けないように、裏からもう1枚貼っておきます。
20080908-02.jpg
補強の意味合いもあります。

どのキャラか説明不要ですが、これが主要なパーツ。
20080908-03.jpg
ブラウスとかは、基本の型紙で切り抜いてから、体に合わせて修正します。スカートは、腰周り、丈、裾周りを元に、内半径、外半径、角度を計算して切り抜きます(コンパスと分度器を使うのは何年ぶりだろうか)。エクセル(は高いのでOpenOffice)でワークシートを作っておくと簡単です。

紙は布と違って伸縮性が無いので、袖の部分は腕を胴体につなげる前に通してしまいます。
20080908-04.jpg
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この場合、肩はきれいに整形しないで、つなげただけです(手抜き)。袖には無理な力がかかる場合もあるので、裏からガーゼで補強しました。これは和紙人形製作の本から学んだ手法。冒頭の和紙人形の話に戻りますが、和紙人形の技法は、やはり和服の重ね着に適しています。結局のところ、「粘土で作った服とは違う質感で勝負」+「粘土で服をそれらしく仕上げるよりは短時間で作製できる」程度のメリットにとどまっており、和紙人形と名乗るには躊躇します。

後は、こんな感じに組み立てて(?)いきます。
20080908-06.jpg
この手のキャラは首が細いということもありますが、いろいろいじっているうちに、襟のデザインが実際のブラウスとは異なって、肩にのっかるような感じになってしまいました。そのために、スカートの肩の部分は襟の下にくぐらせる必要があるのですが、この作業はつらいものがあります。

既に同様の方法で製作に取り組んでいる人もいるかもしれませんが、私はこんな方法でやっています、といったところで今日はこのあたりで…
タグ:人形 東方
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